『世界で一番愛しい人』
あけすけな愛情表現、過剰なロマンティシズム、唐突で子供じみた悪戯。
そんなものが、せっかくの物腰の優雅さや、身につけた作法を台無しにしている。
『文武両道で品行方正』という世評を悉く裏切り、一見して遊び好きで、あきれるくらいに奔放。
こちらの都合など一切無視して思う様、自分の感情ばかりを突きつけてくる。
困惑する暇も与えない。
即答を求める。
そしてそれは今回もそうだった。
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「この間の話、考えてくれた?。」
「…。」
黙っていたが、ウッドロウの言わんとしていることは解っていた。
一ヶ月程前、リオンはオベロン社関連の任務でハイデルベルグを訪れたのだが、そのときウッドロウに、王宮の客員剣士を辞めてジルクリフト邸もダリルシェ
イドも出て、このハイデルベルグに来い、と言われていたのだ。
まるでデートにでも誘うかのように吐かれた言葉に、どれほどの覚悟が込められているかなど、聞くだけ馬鹿げている。
その言葉を延長すれば、あのヒューゴに背くことになる。論外だった。
そして少なくとも表面上においては、周囲諸々の事情への配慮も、立場に関する思慮すらも感じさせないウッドロウの軽さが、リオンを一層不快にさせてい
た。
いくらなんでも非常識だ。認識に欠け過ぎだ。
実は本当に頭がおかしいんじゃないのか。
考えれば考えるほどだんだん腹が立ってきた。
冗談で済ませてやろうかとも思っていたが、この男は本気らしい。
話にもならない、とばかりにリオンはウッドロウを一瞥した後、先程の言葉を黙殺した。
そんなリオンのあからさまに不機嫌な様子を見て取ると、意外にもウッドロウはそれ以上、強引に突き詰めようとせず、くるっとリオンに背を向けて、そのま
まデザインテーブルの方に向かうと、その上に、戸棚から取り出したクリスタルグラスを二つ並べた。
そしてそこに手馴れた仕草でブランデーを注ぎ入れ、その一つをリオンの目の前に差し出した。
「いきなり済まなかったね。相手の都合や気持ちをきちんと踏まえて会話することが下手なのは私の悪い癖だ。反省する。…こっちは寒いだろう。さ、これを飲
んで。」
気軽い口調は明るく優しかったがその仕草は強引だった。
どこかこちらを圧倒してくるような自侭さがそこにある。
突きつけられた酒杯に絶句したリオンに「さあ。」とそれを手に取ることを促してくる。
リオンは仕方なくそれを受け取ったものの、「僕は酒は飲まない。」と、きっぱりと言い放った。
「君のような立場にあって?。…そんなはずはないだろう。私なんか、子供のころから食事と一緒に飲んでいたけどね。」
「僕にはそういう習慣が無かっただけだ。それにお前はさっきから何か勘違いしている。僕はここに任務で来たんであって遊びに来たんじゃない。今夜はここに
一泊することになっているが、明日中にはダリルシェイドに戻らなければならない。お前と会うことになってるなんて聞いていなかった。それなのにどうして僕
がここでお前と飲みつけない酒を飲まなきゃならないんだ。」
きつい口調で一気にそう言われてさすがにたじろいだのか、それともやはり、たじろいだフリをしているだけなのか、ウッドロウは肩を竦めて曖昧に微笑んで
みせた。
「…そうだね。君の言うことはもっともだ。」
リオンはやけにあっさりと引き下がったウッドロウを見上げ、少しだけ睨むと、受け取ったグラスをテーブルの上に置き、「悪いが僕は任務で疲れている。」
とややぶっきらぼうに言った。
リオンが会話を打ち切りたがっていることは態度から明らかだった。
最初にもちかけた話題の内容が内容だけに、さすがに怒らせたか、と思ったが、ウッドロウはすぐにリオンの傍に来ると、そっとその肩に触れた。
「怒らないで、私が悪かったから。君がまたファンダリアに来てくれたことを私はすごく喜んでいるだけなんだから。…それにこの間、君が来たときには任務
ばっかりでろくに話もできなかっただろう。だから今日は君と色々話をしたくて、それがすごく楽しみで仕方なかったんだ。本当にそれだけだ!。それくらいな
ら、
いいだろう?。…そうそう!、最近私は、めったに城に居ないことにしている。城に篭っていたって、やれることも学べることも限られているしね。人付き合い
だって自由にならない。世間が思っているよりずっと私の立場は不自由なんだ。最初のうちは社会勉強のつもりだとでも思ってくれたのか、父上も私の振る舞い
を歓迎してくれてたけど、最近はどうも風向きが怪しくなってきたな。・・・それに父上は最近、病が悪いらしい。こういうことを言うのは不謹慎だけど、もし
かしたら私の即位はすごく近いのかもしれない。けどね、私には、まだまだ知りたいこともやりたいことも山ほどあるから、即位なんて当分する気ないし、国政
や外交に拘束されたりするのも真っ平なんだけどね。これから一体どうなることやら。父上は、旅行も狩りも遊興も、即位してからだって、いくらでもでき
る、って言うけど、私にはそうは思えない。幼い頃から、このファンダリアの内情が微妙だということを嫌というほど見てきているからね。おかげで最近は、こ
の城に戻るたびに父上には渋い顔をされている。世間の目もあるらしいし。立場をわきまえろ、なんてありきたりのことを言われたりしてね。多少なりとも親っ
てものは、みんなそうなんだろうけど。まあ、私は城の側近達を少なくとも感情的には私の味方にすることに成功したし、重臣達は、むしろ私のような若造が国
政にいちいち口を出さない方が都合が良いんだろうし。結局、誰の立場から見たって、私は遊びまわっている王子であった方が平和なのさ。だから私は父上の健
康をせいぜい気遣って、時間と金が許す限り、思う存分、遊び呆けてやろうと思っているところさ。」
そこまで一気にしゃべると、ウッドロウは急に自分が今までしゃべったことについて、そんなことはどうでもいい、といったふうにリオンの方に向き直り、
「君は?。最近どうしてる?。相変わらず任務で忙しいの?。」と聞いてきた。
肩に置かれていた掌はいつのまにか、リオンの頬を包むように移動していた。
頬に触れた掌が、すっとリオンの髪に触れてきた。
まるで大切なものを扱うようにリオンの長く伸びた前髪を少し指で絡め、その柔らかな感触を確かめながら幾度か上下に往復した。時折わざとらしく指先が耳
元を掠めてくる。
嫌味なくらいに物慣れた仕草だと思った。
リオンは鬱陶しそうにウッドロウの指を軽く払いのけた。
「お前のそういうところ、嫌いだ。」
「どうして。」
一向に動じないウッドロウに、リオンは意図的に白けたような表情を作って見せて、それからウッドロウをきつく見上げた。
「自惚れが強くて、自分中心で、何もかも自分の思い通りになると思っている。裕福さと王子の特権を自分の力だと勘違いしている。」
リオンは自分で言っておきながら、急に空しくなった。
ひどく感情的で、ペースを乱した子供じみた言葉だと思った。
けれどリオンは意地になったように、ウッドロウから顔を逸らせてみせた。
「ねえ、リオン。」
改まったようにウッドロウが言う。
「確かにね。私という人間は、ある尺度で測ると自分勝手なのかもしれない。父上や重臣達や側近達の心労を省みもせずに、勝手気ままに振舞っているんだから
ね。けれどね、それは別の見方をすれば、ここには私の欲しいものが一つも無いってことなんだ。私だって欲しいものを手に入れるためには私自身の努力をいく
らでも惜しまないつもりだ。与えられた富や王子という立場に安穏としているようなイメージを持たれるのが真っ平なだけなんだ。さっき言ったよね、私の立場
は世間が思うよりずっと不自由なんだって。私の自由になるものなんか、ここにどれだけあると思う?。現に君とのことだってそうだ。君と会う機会を作ろうに
も、私の立場じゃ君の任務にかこつけるのが精一杯だ。私の方が君より年上だけど、世間的には私は子供で君は大人だ。だからろくに話もできやしない。どうす
れば私は君の気に入るんだろう?。どうすれば君にとっての一番になれるんだろう?。君がこうしろ、って命令するんだったら、私は何だってするのに。」
優しげな言葉ではあったが、ウッドロウの言葉には、どうしても焦りとか意地とか、そういう類の意図が含まれていた。
それはどうしてもヒューゴ・ジルクリフトの姿が脳裏を掠めてしまうためであり、そしてリオン自身が只の少年ではなく、セインガルドそのものへの気負いや
劣等感もあるからだった。
弱冠16歳の国軍の客員剣士。他国にもその名声を響かせる天才ソーディアン・マスター。世界的大企業オベロン社総帥の直属の剣士。
これらの能書きは大国セインガルドとヒューゴ・ジルクリフトに根ざすものである。
しかし今はこのハイデルベルグ城の客室に二人きり。
二人きりになってしまいさえすれば、リオンとてたった一人の少年に過ぎない。
どれほどの剣の達人だとしても、その剣は感情で振るうものではない。任務のためにのみ使える力に過ぎない。
ここに居る以上、不利な立場にあるのは、人間のある感情については経験も免疫も足りないリオンの方に違いないのだ。
ウッドロウはそう考えながら、己の焦りや劣等感をサディスティックな気分にすげ替えた。
この決して自分からは懐いてこない誇り高い彼を手に入れてやりたい。
とことんまで混乱させて困らせてみたい。
感情をかき乱して彼の心を自分で染めてみたい。
ウッドロウは温和な笑みで内面を押し隠し、嫣然と微笑んで見せた。
「君が言うなら、私は何だってするよ。リオン。」
甘く囁いてみせる。
「何でもか。」
思わずリオンは挑発するような声を出した。
誘いに乗ってくれたかな。ウッドロウは内心ほくそえんだ。
「何でもだ!。私は今は君と会えればそれだけで充分に幸せになれる。でも多分、これからはそれだけじゃ足りなくなる。それは君の心がここにはないから。だ
から私はそれを手に入れるために何でもする。」
リオンは唇を歪めて苦笑した。そしてあきれたように首を傾げてみせた。
「そうだな。じゃあ、これ。僕の分の酒、全部お前が飲んでしまってくれ。」
お前との話は終わりだ、とばかりに突っ返されたグラスを目の前にしてウッドロウは少しだけ黙り込んだ。
しかし、ウッドロウは余計興味をそそられたようにリオンを見た。
「君は本当に、…いちいち刺激的だね。」
落としがいがあるよと言外に含ませる。
「無理をするな。お前という人間は他人から嫌味を言われたり、無視されたり、拒絶されたりした経験が全くないんだろう。怒ったのならはっきりそう言えばい
い。僕は曖昧なごまかしやへつらいが一番嫌いなんだ。」
「さっき言ったよね。私は君の命令なら何でも聞くって。私が嘘を言ったとでも?。…そうだ。たったこれっぽっちの酒じゃつまらない。良いことを思いついた
よ。」
そう言ってウッドロウはくるりと踵を返し、窓辺に向かうと、傍にあるアンティーク調の椅子を片手で持ち上げ、それを高く掲げると、勢いをつけて正面に向
かったガラス窓に投げつけた。
「…!。」
思いもよらぬ、眼前の男の突飛な行動にさすがに驚き、ガラスが割れるときの派手な音にリオンは思わず顔を顰めた。
窓から椅子が落下するときの音の様子に、ここがかなりの高さであることが知れる。
けれどウッドロウは、相変わらず涼しい顔をして、無残に割れた両面開きの窓を大きく開け放った。
外の冷気が入り込み、レースのカーテンが舞い上がる。
ウッドロウは窓を背に立つと、リオンの方をもう一度確かめるように見据え、そして視線をリオンから外さずに、テーブルの上においてある酒瓶を右手に取っ
た。
「こういうの知っているかい?、こうやって開け放った窓の枠の上に立って、背中を外側に向けて。…とびきりアルコール度数の高い酒を一気にあおる。一息で
飲めたら私の勝ち。…途中でやめてしまったり、あるいは窓から落ちたりしたら、私の負け。つまりは君の勝ちだ。」
相手の酔狂な言葉にリオンは一瞬眩暈がした。
「…おい。」
ウッドロウは得意そうに窓に上ると、窓枠に足をかけ外側に背を向けてそこに立った。
リオンは馬鹿にして笑ってやろうとしたが出来なかった。
「…やめろ。ここを何階だと思っている。」
リオンの声が少しだけ焦るような色が混ざるのをウッドロウは楽しそうに微笑んだ。
「何階だろうが私には関係ない。そうそう。落ちても下に積もった雪で命拾いすると思っているだろう?。だけど下はさっき割ったガラスの破片でいっぱいだ。
ここから落ちたら私は君に二度と会えないような顔になる。…どうせ負けるのならそれくらいじゃないと賭けは面白くないよね。」
「馬鹿、やめろ。人を呼ぶぞ。」
「いくよ。私と君との勝負だ。私は楽しみですごくワクワクしてるよ。」
「…できっこない。やめろ。」
「できたら私は君に気に入ってもらえるかもしれない。私の選ぶ道は一つだろう。」
そう言ってウッドロウは上着のジャケットを脱ぐと、それを無造作に床に投げた。
死ぬぞ。とリオンは半ば自棄のように言い捨てた。
馬鹿だこいつは。こんなことをしたって何にもならない。
そう思いながら、頭の中には、この目の前の破天荒なふるまいを心底楽しんでいるふうのファンダリアの王子に、何とかこれをやめさせねばならない、という
焦りのようなものが渦巻いていた。
少なくとも今は自分とて国軍の任務でファンダリアに来ているのだ。
その任務の最中、この国の皇太子とひと悶着を起こして、それが急性アルコール中毒、あるいはもっとひどいことにでもなろうものなら、自分だけのことでは
済まない。
ヒューゴにも王宮にも迷惑が掛かってしまう。
「やめろッ。何度言わせるんだ。僕は、自尊心だけを守ろうとしてカッコつける人間てのが大嫌いだ。」
「自尊心?。違うな。私は二つに一つの賭けの前に私の誇りの全てを賭けているんだ。そこだけは誤解しないで欲しいな。私は君を手に入れるために私の命も賭
けられる。口先だけじゃないってことを行動で示してみせる。一気飲みが馬鹿馬鹿しいと言うのなら、それまでかもしれないが、賭けはシンプルで分かりやすけ
れば何だっていいんだ。要は賭けているものが何であるかだ。」
楽しそうに言われた言葉は興奮のためか少し上ずっている。
そして、
「好きだ!。リオン。君のことがこの世で一番好きだ!。私は君のためなら命を賭けられるよ!。」
そう開け放たれた窓の外に向かって叫んで見せた。
リオンは耐え切れなくなってきた。
「ああそうか。・・・勝手にしろ!。どうせできっこない。お前は今までその手で何人の女を口説いたんだ?。その度に女はお前の足元に縋ってその馬鹿げた遊
びを止めてくれたんだろう。僕をそんなお前の取り巻きの女共と一緒にするな!。お前のその驕りに満ちた口から出た言葉がどれほどのものなのか、見せてもら
おうじゃないか。」
へえ、と言ってウッドロウが楽しそうに眼を見開いた。
その笑顔があまりにも明るく、邪気が無かったので、リオンは先程の自分の言葉を取り消したくなった。
しかしウッドロウの目は本気だった。
窓枠に残ったガラスの破片を避けながら、左手だけで窓の上縁を掴んで、右手にもった酒瓶を高く掲げてみせた。
「見ていて!。リオン!。」
そう言うなり、ウッドロウは酒瓶を一気に傾けた。
割れたガラス窓から吹き込んでくる冷気は雪混じりだった。
立っていると身震いがしてきそうな寒さのはずだった。
外は風が強くなったのかもしれない。窓に掛けられた白いレースのカーテンが一層大きく舞い上がった。
目の前に繰り広げられた光景にリオンは言葉を失っていた。
「私の勝ちだ。」
空になった酒瓶を得意げに軽く振って見せると、ウッドロウは窓枠から床に降りた。
別段危なげもないような、軽い動作だった。
「…。」
信じられなかった。これに何か意味があるのか考えると頭が混乱しそうだった。
「こっちにおいで。リオン。」
リオンは動かなかった。
「おいで。」
こんどは囁くような声がそう言った。
リオンが黙っていると、ウッドロウは手を伸ばしてきた。
おいで、ともう一度、繰り返したが、その声はあまりにも低く、優しすぎて聞き取れなかった。
さあ、と言うなり、ウッドロウはリオンの腕を掴み、そのまま強く引き寄せた。
掴まれた痛みと身体を引かれるときの不本意さにリオンは我に返った。
唇が寄せられると吐息からはつんと強い蒸留酒の香りが漂ってくる。
賭けに勝ったという興奮にか、妙に乱暴さを露呈した王子の所作にリオンは内心うろたえていた。
「…、わ、分った。賭けはお前の勝ちだ。お前が勝手に言い出して勝手に始めたことだが、お前の勝ちということにしておいてやる。だからこの腕を離せ。」
「離さない。」
きっぱりと言い放たれ、掴んでくる手の力は強く、二の腕に痛みが走った。
「…。」
顔をしかめたリオンに一層気を良くしたように、また「離さない。」とそう言ってそのまま抱きしめてきた。
あまりにも馬鹿げていた。こういう人種は見たこともない。
どうすればいいのかわからなかった。こんな時に、どう言葉を返せばいいのかわからない。
酔狂のように愛の言葉を安売りするくせに、文字通り命がけの行動をやってのけるような男に、どんな表情を返せばいいのか、いくら考えても分かりそうにな
かった。
「ふ、不愉快だ。…帰る。」
抱きしめられ身動きもできずにリオンはやっとそれだけ言った。
「君は帰らないよ。…セインガルド軍、客員剣士のリオン・マグナスは約束したことも守れない人間だというデータは私のところには無いからね。」
耳元で囁かれ、くすぐる吐息にリオンは身じろいだ。そのままこめかみに唇が軽く押し付けられる。
「捕まえた。愛しい君。この世で一番君が好きだ。夜が明けたら君をまた遠い他国に帰さなければならない。けれど私は長くは待てない。自慢じゃないが、私は
すごく短気なんだ。私は必ず、君をヒューゴ殿からもセインガルドからも奪い取ってみせる。君の居場所はここだ。私がそう決めた。」
そのためになら、どんなことだってしてみせる。
そう言って自分を抱きしめる腕の強さの容赦の無さに眉を顰めながら、リオンは頑なだった自分の意地など、もはやどうでもよくなり、もろく崩れてしまいそ
うだと思った。
まるで子供みたいに。
感情を陽性に爆発させて刹那的に閃かせるような。
そんな自分には今まで無縁のものであったウッドロウの言葉と行動を目の当たりにして、リオンはいっそ何もかも放り出して泣いてしまいたくなるような衝動
をもてあまし、それでも意地になって何とか冷静さを装いながら、タイミングを合わせるように瞼を閉じた。
2004 1117 RUI TSUKADA
稀代のタラシ様。でもってリオンにひたすらぞっこん。それがウチの王子だッ。
開け放った窓枠に立ち、外に背を向けての一気飲みは、映画『戦争と平和』から(笑)。
たしかウォッカだった。
ロシア人は酒強いなぁ・・・。って感心したっけ。
ところで王子はちゃんとブランデー飲んだのかなぁ。
ブランデーの匂いのする麦茶だったりして♪。
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